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第19回菊武学園杯愛知県中学生将棋選手権大会を3年ぶりに開催

第19回菊武学園杯愛知県中学生将棋選手権大会(学校法人菊武学園・菊華高等学校主催、中日新聞社後援)が令和4年8月2日、名古屋産業大学文化センター(尾張旭キャンパス)で開催されました。今回は3年ぶりの開催となり、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を講じたうえで、学年別個人戦(トーナメント方式)のほか、プロ棋士の木村一基九段による特別講演会や木村九段との多面指しによる指導対局・感想戦が行われました。

今大会には、愛知県内の中学校22校の将棋部員ら101名(3年生43名、2年生37名、1年生21名)が参加し、学年別個人戦の栄冠を目指して、盤上での熱い戦いが繰り広げられました。中学生らは真剣な眼差しで、一手一手熟考を重ねながら対局を進めていました。対局中は同じ中学校の将棋部員や同じ将棋教室に通う中学生、顧問や引率の先生、保護者らが見守るなか、好手の一手を打つたびに納得しながらうなずいていました。

真剣な眼差しで対戦する中学生

トーナメント3回戦が終了し、昼食を終えた後の午後0時半から1時間にわたって、木村九段による特別講演会が名古屋産業大学大ホールで行われました。講演会では、木村九段が中学生にわかりやすい言葉で、中学生から多数寄せられた質問の中から将棋の序盤の指し方や上達の秘訣などについてお話しされていました。そうした中で、木村九段が中学生に、将棋をはじめるきっかけとなったエピソードや百折不撓の精神を貫き、これまで何度も手痛い敗戦をしながら決してあきらめることなく、常に王位を目指して厳しい対局に臨んでいることなどを語りかける場面もありました。その一方で、木村九段は将棋以外の日常生活の様子にも触れ、ユーモア溢れる軽快なトークで会場を沸かしていました。

浴衣を着てモデレーターを務める高木弘恵理事長 木村九段と対談
中学生からの質問に答える木村九段

さらに、講演後には、木村九段による多面指しが1時間にわたって行われ、抽選で選ばれた未来の棋士たち10人を相手に次々と対戦されました。木村九段は中学生に解りやすく手ほどきしながら、「この手は工夫したほうがいいね」などと解説されていました。対戦を終えた中学生たちは「とても良い経験になりました。木村九段の強さを知り、プロ棋士の凄さを痛切に感じました。もっと勉強をして、将棋が強くなりたいです」と力強く話していました。そして、成績発表、表彰式、閉会式を終えた後、それぞれ学年の部で栄冠に輝いた中学生らは明るい雰囲気で楽しそうに記念撮影をしていました。

中学生10名を相手に多面指しをする木村九段
木村九段より手ほどきを受ける中学生

  【大会結果】(優勝者のみ)

■第3学年の部 有馬 尚輝 さん(長久手市立長久手中学校) 

■第2学年の部 根津 智成 さん(春日井市立高蔵寺中学校) 

■第1学年の部 竹下 航平 さん(名古屋市立瑞穂ケ丘中学校)

優勝を果たし表彰を受ける中学生

菊武学園杯愛知県中学生将棋選手権大会は、学校法人菊武学園創設者の故高木武彦学園長が、将棋好きで若い人たちを育成したいという思いから、日本将棋連盟東海普及連合会と協賛して毎年開催しています。2020年、2021年は新型コロナウイルス禍の影響で中止となりました

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